子どもが学校へ行けない本当の理由|支援者として見えた“構造の問題”
- sspbkayanuma
- 5月27日
- 読了時間: 4分
「なぜ子どもは学校に行けないのか」不登校支援に携わってきた私が辿りついたのは、“子どもの弱さ”や“親の甘さ”ではなく、環境と構造そのものに原因があるという結論でした。
不登校は本人の意思の問題でも、家庭の問題だけでもありません。むしろ、子どもを取り巻く社会システムが複合的に作用している──。
この“現場でしか見えない現実”を、今日はお伝えしたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 1. 子どもを追い詰める「学校の設計」が20年前のまま
学校は、生徒の個性が多様化した現代に対し、構造のアップデートが追いついていないという問題があります。
● いまだに「一斉授業」が前提
45分間座って話を聞くこと
黙って同じペースで学習すること
興味・得意・学び方が違っても同じ方式
これは一部の子どもにとっては地獄です。特に、・刺激に敏感な子・学習のペースが合わない子・興味が偏っている子は、環境そのものが苦痛になります。
● “合う子には合うが、合わない子は徹底的に苦しくなる”
実際、支援先の子どもたちの多くはこう話します。
これは、単なる好みではありません。学校の構造が、特定の子どもにとって「機能しない環境」になってしまっているのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 2. 子どもが感じる「生きにくさ」を学校が拾えていない
支援現場で感じるのは、子どもたちは“学校が嫌い”なのではなく、“学校での生き方がわからない”ということ。
● 生きづらさの正体
空気を読む文化
集団に合わせる圧力
失敗を許容しない雰囲気
相談できる大人がいない
助けを求める言語化ができない
特に多いのは、「どうして、みんなみたいにできないんだろう?」という自責です。
自分の存在そのものに苦しむ子どもを、私は何度も見てきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 3. 家庭ではなく“制度”が子どもを限界に追いやるケース
不登校の背景には、意外と見落とされがちな 学校外の制度的要因 もあります。
▼ ① 教育相談窓口の限界
どの自治体も人手不足。・相談枠が足りない・1人のケースに深く関われない・緊急性が高くても対応が遅れる
結果として、子どもも親も孤立します。
▼ ② 福祉と教育がつながっていない
支援に必要なのは“教育支援”だけではありません。・家庭環境・メンタルケア・生活リズムが絡み合うため、本来は福祉分野との連携が不可欠です。
しかし、現実は縦割りで 支援が点で終わり、線につながらない。
▼ ③ 学校の事情で“行けない子”が生まれる
現場では、・問題行動を起こす子・発達特性のある子・担任との関係が悪化した子を十分に支えきれず、結果的に「学校に来れない生徒」を生んでしまうことがあります。
これは、家庭の責任ではありません。制度のキャパシティの問題です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 4. 本当の理由は「子どもが悪いのではなく、構造が子どもに合っていない」
私が現場で痛感していることがあります。
◎ 子どもは壊れたいわけでも、怠けたいわけでもありません。
◎ ただ「自分のペースで、安全にいられる場所」がないだけ。
「学校へ行けない」ではなく、「学校という構造に行ける設計になっていない」の方が正確です。
子どもの“生きにくさ”は本人の問題ではなく、環境が合っていないサインです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 5. 学校に行けない子を守るために、いま必要なこと
支援者として感じる“現実的にすぐできる対策”は3つです。
▼ ① 子どもが安心できる居場所を増やす
フリースクール、オンライン学習、地域拠点など、“学校以外の選択肢”を広げること。
▼ ② 子どもが相談できる大人をつくる
担任だけに頼らず、・スクールカウンセラー・支援員・地域の大人など 複数の逃げ場 をつくる。
▼ ③ 親が「学校以外」という視点を持つ
学校が合わないことは「失敗」ではなく、“合わないだけ”。進路は無数にあります。
「学校がすべて」という価値観から解放されることが、親も子どもも楽になる第一歩です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ 結論:子どもは悪くない。構造が変わっていないだけ
私が支援者として見てきた不登校の現実は、
子どもが悪いのではない
親が甘いわけでもない
本人の意思だけの問題でもない
ということ。
本当の理由は“学校・制度・社会の構造が、子どもの多様性に追いついていないこと”です。
子どもは「行けない」のではありません。その子が安心して学べる“場”がまだないだけ。
私は、そんな場を増やしていくために、これからも支援を続けていきます。
本日もご覧いただきありがとうございました。スマイルキッズマネージャーでは子供達に明日を生きる活力を与えるサービスを提供しています
instgram等での発信もしていますので、そちらの方もよろしくお願いします。




コメント